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足周りは意外と単純なつくりに見える、空軍機の特徴である軽量な構造とも言える。空軍の国籍マークがこんな所に書かれていたのですな・・・此処も胴体の一部と言えばそうです。F-22のレーダーはイージス艦のレーダーと似たアクティブ・フェーズドアレー・レーダーで、機首だけでなく機体のあちこちにアンテナとして埋め込まれているそうである。菱形の黒い部分もレーダーまたはセンサーの一部かもしれない。体中に触覚を持って、外敵の捜索や自機に近づくミサイルを警戒するのだろう。正に幾つもの眼を持つ蜘蛛のような気味の悪い飛行機である。

次ページでは、嘉手納に展開したF-22の様子を 真横系の写真で紹介します。
さてさてW先輩をはじめ多くのマニアに刺激を受け、不肖私めもF-22Aを撮影に嘉手納に赴く事にした。2008年12月に某国から嘉手納には行ったばかりで再び嘉手納行とは、学生時代の自由期間以外はありえなかいようなスケジュール。F-22をデモフライトでしか見たことの無い私は、実際のフライト訓練を見ておきたかった。2009年3月8日嘉手納に向かうことになる。3月9日10日とフライトは無かったが 11日12日といろいろな角度で撮影を試みることができた。
2009年1月に飛来したF-22は,、1st FW/27th FSの27を中心とした部隊でLance・R・Pilch中佐率いる12機のF-22A勢だ。飛来した各機の機番は、03-4047(27th FW),03-4049、03-4050、、03-4051、03-4052,03-4055、03-4058、03-4061(1st OG)、04-4066、04-4071、04-4082(192th FW)、04-4083、となっている。
F/A-22 Raptor
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2007年に嘉手納に展開した第1戦闘航空団(1st FW)のF-22が、2009年再び嘉手納に展開した。1月10日〜11日の両日で10機飛来したF-22Aに多くのマニアが仕事をサボって・・もとい・・休みを取って嘉手納に遠征したようだ。そんな中、W先輩からその一部を送って頂いたのでご紹介する。W先輩は大手航空会社を既に定年退職され悠々自適の生活を送られているが、飛行機に対する情熱は薄れるどころか益々意欲的である。昨年2008年12月に那覇で1年ぶりにお会いし、一昨年までの長い顎鬚をそり落としておられたので、ご本人と気付くのが遅れた。まるで毎年変装を繰り返しているような状態のW先輩であるが、今回のF-22&F-16(AK)の飛来と聞くや直ぐに嘉手納に飛んでいかれ、またまた多くのショットを成果にしておられます。ではではF-22のショットを拝見させていただきます。
長距離のクロスカントリー以外、外部に燃料タンクなどを一切付けないF-22は、機体下面も凹凸がほとんどないノッペリした状態。上は、192nd FW 司令官指定機。(04-4082)
3月の沖縄は天候が最も安定しない季節である。2009年3月も前線の停滞と高気圧の張出しが錯綜し1日毎に天候が変化、気温が上がれば陽炎が漂い機体を覆う。F-22の離陸で驚いたのは離陸の際、全くアフターバーナーを使わない事だ。それにランウェイに乗った後、僚機を待たず、エンジンテストもせずに一気に滑走を始める姿であった。不恰好なF-22も正面系と離陸の後姿は実に魅力的なフォルムである。
増装タンクを装着すればもっと絵になるのであるが、兵装パイロンも一切付けていないF-22の下面はノッペリした曲線で、エンジン周りがやたらと太い。兵装はこの太い胴体に仕舞いこんである為当然そうなるが、エンジンの空気取り入れ口脇に4箇所あるミサイル収納庫からAMRAAMやAIM-9Mを打ち出すスピードは実に速い。映像を見ると扉を開放してミサイルを打ち出し兵装扉を閉める間に,、早い場合3秒も掛かっていないように見える、正に「早撃ちマック」である。
推力変更のベクターノズル。この河豚の口ばしみたいなノズルのお陰で、F-22は脅威的な起動力と運動性を持つ。直陸・離陸ではこのノズルの外見以外の特徴を見ることはできないが、ドックファイトとなれば相手の予想できない運動をすることが可能だ。しかし、ステルス戦闘機はドックファイトになればステルスである意味が殆ど薄れてしまう。相手に気が付かれない内に、遠方からミサイルの照準を付けて打ち落とすのがステルス機の利点であり、そう言う意味では運動性は二義的意味しか成さないと私は思っている。まぁ 戦闘機である限り運動性に優れている事は良い事であるが・・
 中国で開発中と噂されるステルス戦闘機もこのベクターノズルを付ける予定であるが、F-22の外形を少し変更しただけのような完成予想図だった。コピー天国の中国らしいモンキープレーンである。ほんとに完成するかは未だ判らないがアメリカとの技術の差は30年は有るだろう。
機首アップの写真を撮ったのではなく真横系の写真の拡大である。良く見るとインテーク横に192nd FWのインシグニアが入っている。192nd FWは、F-16C/Dのページでも紹介したリッチモンドに拠点を置くバージニア州空軍の部隊である。以前はF-16Cを使っていたが 同じバージニア州のラングレーのACCとの共同運航部隊となりF-22に転換した。前輪の収納扉には、整備兵のネームと思われる名前が記入されている。
嘉手納名物、夕日が美しい冬場のR/W05のランディングシーン・・・こうして正面系のF-22は、魅力的なシルエットを見せる。しかし 真横(側面)の醜さは絵になりません。
F-22A take off on KADENA AB 12mar,2009